波と暮らして ラストパイ
2023.3.23
「黒田育世 再演譚vol.2『波と暮らして』『ラストパイ』」
やっとこの日が来た…。チケットのご縁をいただいてから今日まで色んな準備をしてきて…準備ができない自分を責めたりもしながらやっとやってきたこの日。
めちゃめちゃ緊張と興奮で随分前から頭中の整理ができなくて眠れなくてご飯食べれなくて泣いてた日がやっときた…。
緊張でガチガチになりながら…手が冷たくて震えてながらシアターコクーンに向かった。
織山くんのラストパイ…。
暗転して…じろさんのギターと銅鑼がガンガンに鳴り響いて…スポットライトが静かに一人の男の子に当たった…その瞬間…織山くんを見つけて…その瞬間にもう自分の魂が鷲掴みにされるほどの衝撃と感動で魂が命が揺さぶられ涙が自然に溢れてた…。
そこからはもう…ひたすら40分間踊り続ける織山尚大がいて、40分間もうなんの涙なのか分からない涙を流しながら見守る自分がいて…とても神秘的な空間だった…。
本当は皆さんのレポみて…受け止められる器ではない自分がいて怖くてどうしょうもなくて…不安でいっぱいになっていた…でも…そこにある織山くんはそれを覆すほどに…大丈夫だから…絶対に絶対に大丈夫だから…ちゃんと観ていて…目を逸らさずちゃんと見届けて…と言わんばかりのパワーを送ってきていた…。
なんだろう…美しくて強くて神々しくて…神秘的でもう言葉なんかで表せない。
背中の汗がとてつもなくて…踊るたびに汗が飛び散って命が削れてゆく…
何度も何度も何度も何度も倒れても倒れても倒れても何度も何度も何度も起き上がって立ち上がって一つの動きを目指す眼光の強さ…底しれないパワー…
胸が壊れるじゃないかと心配になるくらいにガンガン胸を叩いて…その皮膚の音が鳴り響いて…織山くんの叫び声と激しい息遣いが聞こえてきて…次の一手を目指す鋭い眼光があって織山尚大の力強く美しい魂が命が懸命にそこにはあった。
その瞬間を今日、この瞬間を見届けられたこと…本当に奇跡だと思った。
織山くんの魂が命が削られてゆく…黒田さんの…カッコもつけさせないし色気も出させない…そういうことじゃない…もっと邪念のない気持ちで真剣に…という言葉が頭の中に次々に出てきて…織山くんの踊る姿とリンクして…なんて神々しく神秘的で捧げるように踊る姿は…こんな姿はなんて美しいんだろう…この世にこんな美しい様が存在するのだ…と何かを浄化されたような気持ちで見つめていた…。
群れる…孤独…恐怖…自分と向き合う…葛藤…そして生命力…神秘…踊り続ける意味…喜び…ラストパイでの受け取り方はそれぞれ…。
後ろの群舞の皆さまの踊りが本当に素晴らしくて…織山くん一人じゃきっと乗り越えられない何かを支えてくださっていて…尊敬と感謝でいっぱいになった。
カーテンコール…二人のダンサーさんに抱えられながらも何度も何度も出てきてお辞儀する織山くん…。じろさんを紹介する時はきちんと立っていた織山くん…。
最後抱えられながらもフラフラになりながらもコーンロウがほどけても…来てくださったお客様にありがとうございましたと感謝の気持ちをお伝えする織山くんの命が魂が本当に強くて美しかった…。
帰り道…衝撃と…それを観れた奇跡とで頭と心と身体が自分じゃない気持ちでふわふわして…しばらくなんの涙なのか分からない涙が溢れてて帰るのに休憩しないとならないくらいフラフラだった…。
Bunkamuraシアターコクーンが長期休館すること…そして幕を上げる祝祭の踊りを黒田さんが手がけること…そして織山尚大くんを見つけてくださったこと…この19歳のこの時にラストパイを踊れるということ…なんだか全てがリンクして…織山尚大くんのこれからの未来に全てに繋がってゆくのだということ…
この神秘的な奇跡みたいな出来事…ご縁をとても感謝するとともに…織山くんにとって今後とてつもない経験となること…黒田さんとカンパニーの皆様に深く感謝したい。
そして織山くん…ラストパイを千秋楽を迎えたときどんなに成長しているだろうと想像もつかないほどなんだろうな…。
無限の可能性を秘めた織山尚大くん…これから世界を変えるほどの人になっているのかもしれない。
そのくらい無限の可能性を感じた。
これからもずっと見守らせてね。織山くんの夢が叶いますように…。
#ラストパイ
#織山尚大